SAPの使用状況をCSVファイルを使って更新する

Panayaソリューションでは、ご利用のSAPシステムの使用状況を分かりやすく可視化され「使用状況」がさまざまな側面で活用されており、いくつかの重要な活動において重要な役割を果たしています。例えば次のようなケースがあります: 

 

Project scoping
Code cleanup
Priority level for Fiori progression tests

 

「使用状況」の詳細情報については『こちら』をご確認ください。

Panayaでは、使用状況データはPanaya抽出プログラムを通じて(Full Extraction もしくはUsage Only)で収集されます。通常、このデータはRFCを介して自動的に本番システムから抽出しますが、状況によっては自動抽出ができない場合もあります。その場合、以下の手順で手動で使用状況統計を抽出します:

 

  1. 本番システムにアクセスします。
  2. トランザクションコード ST03N(R/3ワークロードおよびパフォーマンス統計)を実行します。
  3. 必要な情報をエクスポートします。
  4. 抽出した使用状況ファイルをPanayaにアップロードします。

 

このプロセスを通じて、使用状況データの正確な収集と分析が可能になります。

 

使用状況データのダウンロード

     Transaction使用状況のダウンロード

月ごとのトランザクションデータを抽出するには、以下の手順を実行してください:

 

.本番システムに英語でログイン
必要なアクセス権限を確認してログインします。

 

2.トランザクションST03を実行
R/3のワークロードおよびパフォーマンス統計ツールにアクセスします。

 

3.データ収集期間を選択
月ごとのデータを抽出するために、目的の月を選択します。

 

 

4.Analysis Viewsセクションで、Transaction profiles > Standardを選択後、Change Layoutを選択します。

 

 

 

5.レイアウト変更

下記の列のみを表示するようにレイアウトを変更します。

  • Report or Transaction name
  • Name of Background Job
  • Number of Dialog Steps.

 

 

 

 

6.ダウンロード

CSV形式でダウンロードします。この時、使用状況の対象年月、種類がTransactionであることが容易に判明できるようにファイル名を指定します(例:TransactionData_January_2024.csv)。

 

 

ダウンロードオプションでCSV(カンマ区切り)がない場合は、一旦spreadsheetでダウンロード後、ファイルが自動起動しますので、CSV(カンマ区切り)で保存してください。

 

7.CSVファイルが下図のような状態であれば作業完了です。

 

 

この手順を繰り返し実行し、各月の詳細なトランザクションデータをダウンロードします。

 

 

 

      RFC使用状況のダウンロード

月ごとのRFCデータを抽出するには、以下の手順を実行してください:

 

1.本番システムに英語でログイン
必要なアクセス権限を確認してログインします。

 

2.トランザクションST03を実行
R/3のワークロードおよびパフォーマンス統計ツールにアクセスします。

 

3.データ収集期間を選択
  月ごとのデータを抽出するために、目的の月を選択します。

 

 

4.  Analysis Viewsセクションで、RFC profiles > RFC Server Profileを選択後、Change Layoutを選択します。

 

 

 

5. レイアウト変更

下記の列のみを表示するようにレイアウトを変更します。

  • Function Module
  • Number of RFC Calls

 

 

6. ダウンロード

CSV形式でダウンロードします。この時、使用状況の対象年月、種類がRFCであることが容易に判明できるようにファイル名を指定します(例:RFCData_January_2024.csv)。

 

ダウンロードオプションでCSV(カンマ区切り)がない場合は、一旦spreadsheetでダウンロード後、ファイルが自動起動しますので、CSV(カンマ区切り)で保存してください。

 

 

7.ファイルが下図のような状態であれば作業完了です。

 

 

この手順を繰り返し実行し、各月の詳細なRFCデータをダウンロードします。

 

 

使用状況データをPanayaへアップロード

Panayaへログイン後、ConfigurationページからSAP Development → Object usage data update → Upload usageへアクセスします。

※「システム」が複数ある場合は、対象システムを指定します。

 

 

File Type、Time period (mm-yyyy)を指定し、当該CSVファイルをアップロードします。CSVファイルが複数ある場合は、同じ手順を繰り返して、全てのCSVファイルをアップロードします。

 

 

 

アップロードしたCSVファイルを分析・結果表示

Panaya抽出プログラムをFull Extractionで実行します。生成されたXMLファイルをPanayaへアップロードすることで、アップロードした全てのデータがマージされ、分析結果がご確認いただけます。