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プリセールス&カスタマーサクセス マネージャーPanaya S/4 Accelerateでサイドエフェクトノートの分析がサポートされました
この度、S/4HANAアップグレードプロジェクトに対応した弊社のアップグレード影響分析ソリューション「Panaya S/4 Accelerate」でサイドエフェクトノートがサポートされました。
サイドエフェクトノートとは
SAPシステムになにかしらの不具合が確認された場合や新機能(プログラム)を導入する場合、SAP社では修正内容や新規プログラムを「ノート」という形でユーザ様に公開します。
これらノートは、S/4HANAアップグレードで大量に適用されますが、中には意図しない不具合(サイドエフェクト)をもたらす場合があります。
SAP社がこの状況を特定した場合、サイドエフェクトの問題を解消するために新しいノートがリリースされます。これを「サイドエフェクトノート」と言います。
サイドエフェクトノートを適用しない事のデメリット
サイドエフェクトノートは既知の不具合を解消するためのノートになりますので、サイドエフェクトノートを適用しない場合は当該テストでエラーとなり、「エラー原因特定」→「サイドエフェクトノート適用」→「再テスト」が必要となり、プロジェクトマネジメントを担当される方にとっては、事前に察知して、プロジェクトの初期段階でサイドエフェクトノートを洗い出しておきたいと考えると思います。
S/4HANAアップグレードとサイドエフェクトノート
通常、S/4HANAアップグレードのプロセスでは、サイドエフェクトノートの存在は意識されませんので、事前に洗い出す場合には、別タスクとして設ける必要があります。
S/4HANAアップグレードでは、非常に大量のノートが適用されます。その中から、お客様システムに関連のあるノートの絞り込み、さらにはサイドエフェクトノートの特定は非常に困難を極めます。
(弊社調べ)通常、S/4HANAアップグレードでは数万~数十万のノートが適用されます。
Panaya S/4 Accelerateとサイドエフェクトノート
弊社の「Panaya S/4 Accelerate」では、サイドエフェクトノートの情報をS/4HANAアップグレードに影響があると特定し、影響範囲を可視化することができます。
下記は、分析結果の例になります。
このプロジェクトの場合、サイドエフェクトノートは22(3+19)件あることを示しています。
下記の例は、S/4HANAのアップグレードで「ノートA」が適用されるが、ノートAはサイドエフェクトを含んでおり、解決するためにはサイドエフェクトノートBを適用する必要があることを示しています。
ノートBをS/4HANAアップグレード直後に適用することで、再テストのリスクを回避することが可能になります。
現在、S/4HANAをご利用で、アップグレードをご検討のお客様は、ぜひとも弊社ソリューション「Panaya S/4 Accelerate」をご検討ください。
プロフィール
気がついたらSAPの世界に20数年。外資系テクノロジーコンサルティングファームにて数多くのSAP 移行、アップグレードプロジェクトに参画。その後、コンサルファームで複数のSAP導入プロジェクトの経験を経て、PanayaにJoin。